精神科病院で行われる作業療法ってどんなもの?看護師はどう関わるの?

精神科病院でリハビリの一環として行われている、作業療法。聞いたことはあるけれど、具体的にどんなことをするのかはあまり知らないという人も多いのではないでしょうか。

精神科病院における作業療法はどのような意味を持つのか、内容や看護師の関わり方について、私が実際に働いた経験も交えながらお話ししてみたいと思います。

精神科病院で行われる作業療法の目的とは?

精神科病院の看護師は、作業療法に関わることが多くあります。

作業療法プログラムはほぼ毎日行われていて、その分、患者さんにとって重要なものと言えます。

行われる目的は、1つは患者さんの気分転換を図ることです。

入院中は、持ち物が制限されることもあって、患者さんはできることが少ないのが現状。毎日の流れが単調になってしまい、逆にいろいろなことを考えてしまって落ち着かなくなるという人もいます。

そのような人のために、作業療法で気分転換をしてもらい、1日の流れにメリハリをつけてもらおうということが、プログラムへの参加を促す狙いのひとつなのです。

そしてもう1つの目的は、患者さんの能力を維持・向上させることにあります。

精神科の患者さんは、病状が長引けば長引くほど、できることが少なくなっていきます。

社会から離れる時間が長くなることで、自力で生活する能力も失われていってしまいます。

そういったことを避けるために、作業療法に参加してもらうのです。

精神科病院の看護師が、作業療法が行われる目的や意味を知っておくことは、患者さんの療養生活を支援する上でとても重要なのです。

精神科病院で行われる作業療法ではどのようなことをするの?

では、精神科病院で行われる作業療法のプログラムは、どのようなものなのでしょうか。

私が働いていた病院を例に、ご紹介します。

作業療法と言ってもその内容は幅広いです。

例えば、映画や音楽の鑑賞、折り紙や編み物などの工作、簡単なゲームや体操、小学校で行われる計算ドリルのようなものなど、さまざま。

できる限り、患者さんの興味や関心に応えられるような内容を揃えられるように、作業療法士が工夫をしていました。

また、退院して社会で生活することを見据えた患者さんに対しては、調理プログラムや実際にお店へ行っての買い物などを計画することもあります。

精神科病院で、看護師が作業療法を患者に勧める場合、どのようなプログラムが個々の患者さんに合うのかを考える必要があるのです。

精神科病院の看護師は作業療法にどのように関わるの?

精神科病院の看護師が作業療法に関わる場合、どのような役割があるのでしょうか。

作業療法プログラムは、基本的に作業療法士が主体で行います。プログラムの作成から実施に関しては、看護師がメインで行うことはほとんどありません。

看護師が作業療法に関わるポイントは、主に2つです。

1つは、作業療法中に患者さんを見守ること。

作業療法を行っている間は作業療法士が常に患者さんのそばにいますが、多くの患者さんが参加している中で、何かあったときに十分に対応しきれないこともあります。

患者さん同士でトラブルを起こさないよう、注意を払うこと。そして、作業療法中に患者さんがどのような様子でいるのかを見守り、観察することが大切なのです。

そしてもう1つは、患者さんに合わせたプログラムを実施するため、作業療法士とともに内容の検討を行うことです。

退院して自力で生活するなど具体的に患者さんの目標が決まっている場合、それに向けて何をしたらいいのかといったことを、看護師、作業療法士、精神保健福祉士など複数の職種で検討していきます。

患者さんの日常の様子は、看護師が最も把握しているので、看護師からの情報提供は重要です。そうやって個々に合わせたプログラムが、患者さんが次のステップへ行く後押しになるのです。

精神科病院で看護師が作業療法にどう関わるかが、患者さんに有用なプログラムになるかどうかのポイントの1つであるとも言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

精神科病院で行われている作業療法について、どのようなものかイメージすることができたでしょうか。

作業療法プログラムの内容は、病院や病棟で異なる部分はあると思いますが、看護師も関わっていくことが大切である、ということには変わりありません。

精神科に興味があるなら、作業療法についてもぜひ知っておいて欲しいと思います。

精神科病院の看護師と作業療法の関わりについて気になった方は、看護師転職サイトに相談してみてはいかがでしょうか。

実際に働いている人が、どのように作業療法に関わっているのか、具体的な話を聞くことができますよ。

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